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球音前線(2日)

 プロ野球のシーズンを戦い抜くための土台を作るキャンプ。練習風景から新たに就任した3人の監督の個性が見えてくる。

大事なのは「一体感」 佐々岡監督

 広島の佐々岡真司監督がチーム作りの柱としているのが、「一体感」だ。投手と野手はメニューが異なるため、通常は一緒に練習する機会は少ない。今年のキャンプでは、練習の序盤に投手と野手が一緒になってベースランニングを行う。トレードマークの赤いノックバットを手にした52歳の監督も笑顔でその様子を見守る。

 ただし、和気あいあいとした雰囲気なのはここまで。今年は開幕が例年より10日ほど早いことから、急ピッチでの仕上がりが求められる。「選手層を厚くするためにも競争が必要」と監督。2日目からフリー打撃にともに3年目の遠藤と山口ら若手投手を登板させ、実戦に近い状況で選手を鍛えあげている。=日南(藤田絢子)

「投手再建が一番」 高津監督

 ヤクルトの高津監督は、自主練習にあてる時間を増やした。「風通しがよく選手がやりやすいように」。現役時代、ひょうきんな性格でも親しまれた51歳の新監督の目線は低い。選手からは「雰囲気が明るくなった」などの声が聞こえてくる。

 日米通算313セーブの名クローザーは2軍監督から昇格した。同じく大リーグ経験があり、やはり自主性を尊重する斎藤投手コーチの就任は自ら要請した。気になるのはブルペンだ。初日に続きこの日も1時間弱、「いまは、しっかり見るのが僕の仕事」と投球練習をじっと見つめた。

 最下位に沈んだ昨季は防御率、失点とも12球団ワースト。「やっぱり投手出身で、そこを立て直すのが一番(求められていること)なので」=浦添(竹田竜世)

指導者の実績で勝負 三木監督

 三木監督率いる楽天はバントシフト、ヒットエンドランなど細かなプレーの練習を繰り返している。「満塁ホームランで4点入ることもあるが、点の取り方、取られ方で流れは変わる。詰められる部分はみんなで意識したい」。3、4日の午前中はサインプレーを練習するため、キャンプでは珍しく報道陣、ファンに非公開で行う徹底ぶりだ。

 日本ハム、ヤクルトでコーチ、昨年は楽天の2軍監督と指導者として実績を積み上げてきた42歳は情熱的だ。「選手の兄貴分」としてやってきたスタンスを変えず、積極的に大きな声で選手を励ます。「監督だから偉いって話でもないし、選手、コーチ、チームあっての僕。しっかり選手と話し合って、頼って、良いものをつくりたい」=久米島(坂名信行)

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2軍で元気 阿部監督

 《巨人》昨季まで現役だった巨人の阿部2軍監督が精力的だ。指導者として本格的に始動した1日は、ノッカーや打撃指導だけでなく、打撃投手も買って出た。選手に付きっきりで、40歳は「(熱血指導を)毎日、続けていきたい」と意気込む。2日も1軍のブルペンに足を運び原監督と話し込むなど、選手に負けず劣らず動き回っていた。=宮崎