拡大する写真・図版ケニア北部の自然保護区で1日、飛び回るサバクトビバッタの大群=AP

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 アフリカ東部で過去数十年で最大規模のサバクトビバッタの群れが襲来している問題を受けて、ソマリア政府は2日、「国家の脆弱(ぜいじゃく)な食糧安全保障にとって大きな脅威」として、国家非常事態を宣言し、対策に乗り出すと表明した。

 国連食糧農業機関(FAO)によると、年明け以降、アフリカ東部を中心に数億匹のバッタが発生。ソマリアを襲っている群れの規模は過去25年で最大で、隣国のケニアでは過去70年で最大。各国は上空から殺虫剤をまくなどして対応しているが、FAOは、このまま放置すれば「6月までにバッタの数が500倍になる」と警告している。

拡大する写真・図版ケニア北部の自然保護区で1日、サバクトビバッタの群れに殺虫剤をまく小型機=AP

 ソマリアでは、4月が農作物の収穫時期にあたる。現地の農業・灌漑(かんがい)省は「いま行動しなければ、深刻な食糧難に陥る危険性がある」との声明を出し、国際社会への支援も求めた。

 バッタの大群は、昨年末の大雨などの天候不順が続いたアフリカ東部を中心に発生している。(ナイロビ=石原孝)