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 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、東京地検特捜部は3日、衆院議員の秋元司容疑者(48)=自民党を離党=を収賄罪で追起訴し、発表した。中国企業「500ドットコム」から、シンポジウムの講演料や中国への旅費など約385万円相当の賄賂を受け取ったとされる。最初の起訴分と合わせ、賄賂の総額は約760万円となった。

 約10年ぶりに現職国会議員を逮捕した事件の捜査は一つの区切りを迎えた。秋元議員は全面的に否認しており、公判で無罪を主張する方針。弁護人は3日、東京地裁に保釈を請求した。

 発表などによると、秋元議員は2017年8月、同社が那覇市で開いたIR誘致のシンポで講演。9月1日、講演料名目で200万円を受け取ったとされる。同社側は秋元議員がIR担当の内閣府副大臣に就任すると知り、50万円の予定だった講演料を増額。豊嶋晃弘・元政策秘書(41)=収賄罪で在宅起訴=が設立した都内の会社の口座に振り込んだ。秋元議員が口座を管理していたという。

 また、秋元議員は17年12月27~29日、広東省・深圳にある「500」社の本社への視察旅行の招待を受け、航空運賃や宿泊費のほか、高級ブランド品やカジノでのチップ代など計約185万円相当を負担させたとされる。

 特捜部は豊嶋元秘書も在宅のまま収賄罪で追起訴し、「500」社側の3人も贈賄罪で追起訴した。弁護人によると、秋元議員は「シンポに関して入金はあったが賄賂ではなく、正当な対価と認識していた」「旅費は秘書に処理を指示し、支払われていると認識していた」と説明している。

 秋元議員は、衆院議員会館の事務所で現金300万円を受け取ったほか、北海道への家族旅行の費用計約76万円を負担させたとして、1月に起訴されている。