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 トヨタ自動車は、間違ってアクセルを踏んでも車が暴走しない新たなシステムを、今夏以降に発売する新型車から順次導入する。膨大な走行データ(ビッグデータ)を分析し、車の前方に障害物がない場合でも、踏み間違いによる暴走を防ぐ仕組みを開発した。高齢ドライバーの交通事故が増えていることに対応する。

 トヨタは、車の前方に建物がある場合にアクセルを踏んでも発進しないシステムを商品化しており、国内の新車の約8割に搭載済み。しかし、車の外部センサーで建物を感知する仕組みのため、前方に障害物がない場合には暴走を防げなかった。

 新たなシステムでは、膨大な走行データを分析し、踏み間違い事故が起きる際の特徴を抽出。時速30キロ以下の低速でアクセルが速く深く踏まれた時、直前に右左折やブレーキ操作をしていない場合などに、「踏み間違い」とシステムが判断する。前方に建物がなくてもアクセルが利かなくなる。

 販売済みのトヨタ車とレクサス車計32車種に後付けもできる。また、同様の暴走防止システムを普及させるため、トヨタはこの新システムの仕組みをほかの完成車メーカーにも開示する方針だ。(千葉卓朗)