拡大する写真・図版「としまえん」には、この日も家族連れやカップルが訪れた=2020年2月3日午後2時32分、東京都練馬区、藤原伸雄撮影

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 1世紀近くの歴史を持つ遊園地「としまえん」(東京都練馬区)が近く、閉園する見通しになった。跡地には「ハリー・ポッター」の世界観を反映したテーマパークが、2023年度にも開業する方向で協議が続く。併せて、防災機能のある公園が整備される方針だ。東京五輪・パラリンピック後のにぎわい拠点として期待されるが、地域に密着してきた老舗だけに、利用者からは惜しむ声が上がる。

 としまえん一帯の敷地をどう活用するかは、長く課題となっていた。都は1957年、この一帯を「練馬城址(じょうし)公園」として整備する計画を決めた。その後、しばらく具体的な動きは出なかったが、議論が本格化したのが、2011年の東日本大震災だった。

 都市の防災体制を再検討する中、広域的な避難場所を整備する必要があるとして、としまえん一帯に白羽の矢が立った。11年末には2020年度までに国の事業認可をめざす「優先整備区域」に設定。改めて、一帯を練馬城址公園として再開発することを確認し、としまえんを運営する西武ホールディングス(HD)との協議が続いてきた。

 こうした中、昨年、映画大手ワーナー・ブラザースによる新テーマパーク構想が浮上したという。都関係者によると、新テーマパークができた残りの跡地を、練馬城址公園として都が再開発する方向で調整が続いている。

拡大する写真・図版「としまえん」には、この日も家族連れやカップルが訪れた=2020年2月3日午後2時48分、東京都練馬区、藤原伸雄撮影

 としまえんがある練馬区は、一帯の将来像について都と話し合いを進めてきた。ある区幹部は「9年間止まっていた案件なので、本決まりなのであれば良かった」としつつ、「としまえんを利用した地元ゆかりの祭りやイベントも多いので、どうなるのかは気がかりだ」と話した。(軽部理人、長野佑介)

世界初の流れるプール、100年超の回転木馬…

 「閉園へ」と報じられた3日午後。としまえんには普段と変わらず、家族連れらが足を運んでいた。

拡大する写真・図版「としまえん」には、この日も家族連れやカップルが訪れた=2020年2月3日午後3時7分、東京都練馬区、藤原伸雄撮影

 「生まれも育ちも練馬」という練馬在住の会社員、横松英里子さん(39)は3歳の息子と昼前からやってきた。「シンボル的なものがなくなるのはさみしい。子どもがもう少し大きくなったら、プールにも行こうと思っていた。きょうはしみじみしながら写真をいっぱい撮った」と話した。

 としまえんは1926年に開業した老舗遊園地。遊具施設や大型プールを備え、製造から100年超の回転木馬や世界初とされる流れるプールがある。

 としまえんの近くに住む山内陽…

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