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 プロ野球のドラフト会議さながらに、南九州3県の地域と移住希望者を結びつける「南九州移住ドラフト会議」で昨年、東京の夫婦をめぐり、鹿児島県大崎町が妻を、宮崎県美郷町が夫を「指名」した。両町は互いに夫婦の移住を望む「ライバル」。だがこの珍事をきっかけに、両町は地域間交流を進める連携協定を結ぶことになった。

 南九州移住ドラフト会議は2016年、「壮大なコント」として楽しみながら移住を促進しようと始まった。地域づくりを推進する有志でつくる南九州地域間連携推進機構の主催で、人口が減少する鹿児島、宮崎、熊本3県への移住者やまちづくりの協力者を増やそうという試みだ。

 ドラフト会議では、自治体職員や住民グループなどが地域の特徴を表したチーム名を名乗る「球団」が、首都圏などの移住希望者を「選手」と見立て、履歴書や意見交換などを通して3位まで「指名」する。指名が確定すれば、移住希望者に対する1年間の「独占交渉権」を手に入れる。この仕組みで、これまで首都圏などから20組が移住した。

 昨年10月、鹿児島市のホテル…

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