佐賀の山間部走るバス 客少なく「見ていてかわいそう」
福岡泰雄
昭和自動車(本社・佐賀県唐津市)が見直し対象としている佐賀市富士町のバス路線の中で、最も北にある山間部のバス停「上無津呂(かみむつろ)」。市中心部までつながる古湯・北山(ほくざん)線の中で、最も北にあるバス停だ。
上無津呂は6地区に分散して集落がある。自治会長の嘉村博幸さん(69)によると64戸あり、住民約200人のうち半分程度が65歳以上となっている。
バス停があるのは落合地区。時刻表を見ると、平日に市中心部へ向かうのは午前6、7時台の3便。戻りは午後2、4、5、6時台の計4便だった。農業の男性(84)は「日中はバスが空で、見ていてかわいそうだった」。車を運転するため、バスはほとんど使っていないという。
市地域公共交通会議は22日…