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 外務省は、江戸時代の浮世絵師である葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の作品を査証ページにあしらった新型のパスポートを、4日の申請受け付け分から交付する。富嶽三十六景の中から、10年用に見開き2ページごとに24作品、5年用には16作品が背景に描かれている。

 今年の東京五輪・パラリンピックの開催に合わせて日本文化を発信する狙いもある。浮世絵を描くことでデザインが複雑化したことや内蔵のICチップの機能が向上したことなどによって、偽造防止対策をより強化した。

 外務省によると、芸術作品が用いられるのは、1866年に日本で初めてパスポートが発行されてから初めて。旅券事務所や在外公館で一斉に受け付ける。2018年末現在で有効なパスポートは計約2998万冊。日本のパスポートはビザなしで行ける国・地域が最多なことから「世界最強」とも呼ばれている。(楢崎貴司)