星野リゾートが1泊2818円ホステル 川崎に6月開業

大平要
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 星野リゾート(長野県軽井沢町)は4日、川崎市川崎区に、都市観光客向けホステル「OMO(おも)3東京川崎」を、6月11日に開業すると発表した。ドミトリータイプは1泊税別2818円からと低価格で、高級ホテルの運営で知られる同社としては初めての業態となる。

 ホステルが立地するのは、川崎区小川町にある複合商業施設「ラ・チッタデッラ」の近く。JRや京急の川崎駅から徒歩10分圏内にある。羽田空港や都心にもアクセスがよく、国内外の旅行客の取り込みを狙う。

 他社が営業中のホステルを改装し、運営を引き継ぐ。地上6階地下1階の227室で、自由に使えるパブリックスペースを備える。客室は、ドミトリー、個室、専用シャワールーム付き2人用の3タイプ。2人用は1泊1部屋6千~9千円ほどを想定している。3月4日から予約を受け付ける。

 星野リゾートがホステルに乗り出すのは、若者の旅行離れに歯止めをかけるためだという。川崎市内で記者会見した星野佳路社長は「日本の観光市場では、外国人は2割以下。日本人の20~30代が旅行したくなる工夫をすることが、私たちにとって大事なことだ」と話した。

 OMOは星野リゾートの都市観光客向けのブランド。数字はサービスの幅広さを表しており、ホテル形態の「5」を東京・大塚に、さらに高価格帯の「7」を北海道旭川市に置き、大阪・新今宮への開業も発表している。星野社長は、「(さらにサービスを絞り込む)OMO1や2が余っている」とも述べた。(大平要)

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