拡大する写真・図版昆虫ミックス(左)とコオロギのゴーフレット、コオロギバー(手前)=2020年1月29日午後7時49分、横浜市中区、岩本修弥撮影

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 今、若者世代を中心にちまたで人気の昆虫食。JR大船駅(神奈川県鎌倉市)近くに約3カ月前、昆虫食の自販機が設置された。タランチュラやカブトムシ、バッタなど、見た目はちょっと怖い珍しいものが買える。「どんな人が買っているの?」「一体、どんな味なの?」。触ることもできないほど、虫嫌いの記者(25)が調べてみた。(岩本修弥)

 JR大船駅の笠間口方面から約200メートル、自販機の6台が並ぶブースの一つに、昆虫食の自販機がある。販売者は横浜市戸塚区のウィジャヤ沙織さん(33)。IT関係の会社員をする傍ら、昨年11月から昆虫食の販売を始めた。

 元々は看護師だったウィジャヤさんはインドネシア人の夫と結婚し、約3年前から東京都の東南アジア料理のお店に通うようになった。そこでコオロギやバッタの素揚げ、コオロギラーメンに出会い、昆虫食にはまった。このおいしさを広めたいと、昨年3月ごろから横浜・野毛や中華街で、昆虫食の自販機を設置してもらえるよう営業を始めた。

拡大する写真・図版昆虫食を自販機で販売するウィジャヤ沙織さん=2020年1月19日午後2時12分、横浜市栄区笠間、岩本修弥撮影

 だが、「なんで中華街で虫なの?」、「いや、結構です」などと断られ続け、悪戦苦闘。諦めずに自販機の会社を回り、約半年後の11月にようやく設置にこぎ着けた。

一番の楽しみ方は、酒のつまみ

 設置して約3カ月。月の売り上げは5万円、8万円、10万円と徐々に上がってきている。忘年会シーズンの12月は、罰ゲーム用に中高生が買っていった。また、テレビや雑誌で昆虫食を知った中高年世代が、「これ、おいしいの?」と買っていったこともある。

 「昆虫食の一番の楽しみ方は、お酒のつまみにすること」とウィジャヤさん。ビールやハイボールなどと食べると、やみつきになるという。

 ウィジャヤさんの最終目標は、一人でも多くの人に食の大切さを知ってもらうことだ。食品ロスの問題を、少しでも多くの人と共有したいという。「昆虫食をきっかけにして、命の大切さを知って欲しい」

 横浜市保土ケ谷区の60代の男性は、インターネットでこの自販機を知った。「イナゴや蜂の子も好き。虫に対して抵抗感はない」。バッタのスナックとコオロギのチョコレートを笑顔で買って行った。

 自販機の商品は、ウィジャヤさんが約30種類ある中から10種類を選ぶ。毎週末に補充し、売り切れがあると、別のものを入れる。「その都度、商品が違うので、ちょこちょこのぞいて見て欲しい」

 現在は大船駅近くの1台のみ。商品はタイからの輸入品が多い。流通量は日本では少なく単価が高いため、まだまだ赤字が続く。だが、今後は福岡県にも自販機を設置予定で、5年間で10台の設置を目指すという。

拡大する写真・図版1番食べにくいというタランチュラは、苦みがある=2020年1月19日午後2時13分、横浜市栄区笠間、岩本修弥撮影

バッタの触覚が歯と歯の間に…

 記者も昆虫食に初挑戦。今回挑戦するのは、自販機で売れ筋上位の3種類。1位はバッタなどが入った昆虫スナック(1600円)、2位はコオロギのゴーフレット(650円)、3位はコオロギバー(オレンジ味、400円)だ。

 1位の昆虫スナックのリアルな…

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