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 水草襲来に神風が吹いた――。鶴田ダム(鹿児島県さつま町)の上流で異常繁殖し、曽木発電所遺構(伊佐市)を包囲していた「緑の大軍」、外来の水草が1月下旬、強風で一掃された。遺構内などに一部「残党」が確認されているが、完全除去を目指す国交省鶴田ダム管理所は、ダム近くなどに吹き寄せられた水草の除去を急ぐ構えだ。

 水面を覆う水草は今年に入って寒さで徐々に枯死。曽木発電所遺構近くでは、灰色がかった色に変わった水草が湖面を埋め、荒涼とした景色が広がっていた。

 曽木の滝に近い観光地でもあり、管理所は1月20日から遺構の下流で除去作業に着手していた。ところが26~27日にかけての強風で遺構周辺など上流にあった水草が一気に下流に流され、一夜にして湖面が広がったという。管理所の竹下真治所長は「個人的に神風が吹いたと思っている」と驚きを隠さない。

 一時はダム湖面の6割以上が水草に覆われたが、管理所によると昨年11月に本格化した刈り取り作業で、これまで約3700トンを除去したという。(城戸康秀)