石川)水素自動車の歴史と未来 自動車博物館で企画展
伊藤稔
ガソリンを使わず、水素を燃料にして二酸化炭素(CO2)を出さない。「究極のエコカー」とされる水素自動車を展示し、開発の歴史をたどる特別企画展「未来を拓(ひら)く 水素燃料の世界」が日本自動車博物館(石川県小松市二ツ梨町)で開かれている。
水素自動車の市販車や試作車など7台が並ぶ。ホンダの「クラリティ フューエル セル」とトヨタの「ミライ」は、いずれも水素を空気中の酸素と化学反応させて発電した電気でモーターを回す燃料電池車(FCV)。クラリティは2016年、ミライは14年の発売。水素の補充は約3分で済み、走行距離は750~700キロほどという。
「市販されていますが、石川県でこの2台が見られるのはここだけではないでしょうか」と博物館の前田圭一さん。なぜなら県内にはまだ水素ステーションがないからだ。FCVの普及には、ステーションの全国的な整備が欠かせない。
水素自動車には大学も挑戦し…
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