関西電力で社長、会長を務めた小林庄一郎(こばやし・しょういちろう)さんが亡くなったことが分かった。97歳だった。会長時代の1987年2月26日、関西財界の実力者だった故芦原義重名誉会長を取締役から解任し、経営の転換点となった「関電の2・26事件」を仕掛けたことで知られる。

 47年に関西配電(現関西電力)に入り、企画、秘書部門など経営の中枢部門を長く経験。77年に社長に就き、84年からは電力会社の業界団体の電気事業連合会会長を務めた。85年に社長職を森井清二氏に引き継ぎ、会長に就いた。90年代にはNHKの経営委員長も務めた。

 芦原氏は関電や関西経済連合会のトップとして長く君臨したが、社内で特定の人物を重用したことなどに危機感を募らせた小林氏が「2・26事件」を仕掛けたとされる。関西を代表する企業が舞台となった「クーデター」だっただけに、当時の政財界に大きな衝撃を与えた。