米ツイッター、フェイク動画や写真に「情報操作」ラベル
米ツイッターは4日、合成されていたり、意図的に操作されていたりする動画や写真などを含むツイートについて、「操作されたメディア」などと注意書き(ラベル)をつけると共に、公衆の安全を損なう可能性がある場合には削除する新たな施策を3月5日から世界で実施すると発表した。意図的に改変された偽(フェイク)動画などが増えるなかで、対策に乗り出す。
ネット上では昨年、米民主党の下院トップであるペロシ議長が話しているビデオの再生速度を意図的に遅くし、酔っ払っているようにみせる動画が数多くシェアされて問題になった。より高度な技術を使って動画を合成する「ディープフェイク」も増えている。
ツイッターが3月5日に全世界で導入するツイッター内の新規則では、こうした合成されたり、操作されたりしたコンテンツを含むツイートについて、「操作されたメディア」という注意書きをつける。さらに、そのツイートが個人やグループを身体的な危険にさらしたり、集団による暴力行為を引き起こしたりするおそれがある場合には、ツイート自体の削除も行う。
米国では今年11月の大統領選を控え、フェイク動画やフェイク写真の投稿が増えており、こうした動きは世界的な傾向でもある。ツイッターの新たな規則は、そうした問題に対処する姿勢を示したものだ。(サンフランシスコ=尾形聡彦)
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