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 私たちヒトを含む「真核生物」の祖先に最も近いとみられる微生物を培養することに世界で初めて成功したと、海洋研究開発機構や産業技術総合研究所などのグループが発表した。細胞の形や増殖のしかた、遺伝子の特徴などを詳しく調べられるようになる。まだ謎の多い真核生物の起源の解明に弾みがつきそうだ。

拡大する写真・図版培養に成功したアスガルドアーキア「MK―D1株」=海洋研究開発機構提供

 地球の生物は、細胞内に核を持たない「バクテリア(真正細菌)」と「アーキア(古細菌)」、核を含む複雑な細胞構造を持つ真核生物の三つに大別される。今回培養したのは、真核生物に最も近いアーキアの一群「アスガルドアーキア」の仲間。2006年に紀伊半島沖水深2533メートル地点で調査船「しんかい6500」が採取した堆積(たいせき)物に含まれていた。

拡大する写真・図版深海からアーキアを含む堆積(たいせき)物を採取した潜水調査船「しんかい6500」=海洋研究開発機構提供

 微生物を使って下水を浄化する装置に着目し、深海環境に近い条件で培養するアイデアが実を結んだ。バクテリア(大腸菌など)に比べて増殖速度が遅く、増殖した場合の細胞密度も低かったため、分離に成功するまで約12年もかかった。

 「MK―D1株」と名付けたこ…

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