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 新型コロナウイルスによる肺炎への対応をめぐり、中国の改革派の学者で清華大学法学院教授の許章潤氏が、習近平(シーチンピン)指導部を批判する文章をインターネット上に公開した。

 許氏は4日に公開された文章で、新型肺炎の発生当時の党指導部や政府の対応について「最初は口を閉じて真相を隠し、その後は責任を逃れ、感染拡大を防ぐ機会を逃した」と批判。さらに、庶民に対する言論や行動の監視が「当然存在すべき社会の情報伝達と早期警戒のメカニズムを圧殺した」として、指導部の強権的な統治のあり方が肺炎拡大の原因だと指摘した。

 また、局面を好転させるには主権が庶民になければならないと主張。今回の大流行を経て、「人びとはとうに権力の神話を信じていない」とつづった。

 許氏は憲政を重んじる改革派の論客として知られ、2018年に習指導部が憲法を改正して国家主席の任期制限を撤廃したことを批判する論文を発表。昨年3月、大学から停職処分を受けた。(北京=高田正幸)