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 長野県川上村は、ロッククライミングが盛んな村内の小川山(2418メートル)周辺の岩場を紹介するイラストマップを作った。今夏の東京五輪では、人工壁を登る新競技のスポーツクライミングが注目を集める。「クライミングの聖地」と呼ばれる小川山を名所として全国にPRする狙いだ。

 イラストマップでは、岩登りの拠点となるふもとの廻り目平を中心に、「ガマスラブ」「ペルセウス座流星群」「お姫様岩」など独特の名称が名付けられた岩場55カ所を記した。岩場までのアプローチ(経路)や村内の宿泊、入浴施設なども紹介している。5千部を作製し、村役場や宿泊施設などのほか、東京都や神奈川県など約100カ所のクライミングジムでも配る。

 1970年代、大岩壁や困難なルートで知られる米国のヨセミテ渓谷で、日本人クライマーたちがあぶみ(縄ばしご)などの人工的な登攀(とうはん)具に頼らず、岩だけを手がかりや足がかりにして登るフリークライミングを経験。80年代にはヨセミテに匹敵する難ルートの多い小川山で盛んになった。「日本のヨセミテ」とも呼ばれ、今のスポーツクライミング人気につながった。

 同村は2018年から岩登り講習会を開き、PRにつとめている。村企画課は「廻り目平には金峰山荘のほかキャンプ場が整備され、宿泊して自然を満喫できる。金峰山(2599メートル)の登山口でもあり、観光スポットとして売り出したい」と意気込む。(近藤幸夫)