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患者を生きる・職場で「がんと仕事」(5:情報編)

 がんと診断される人は年間約100万人。2人に1人が生涯のうちにがんにかかる。医療の進歩で治療は外来が中心になり、通院を続けて長く付き合う病気に変わってきた。厚生労働省の2016年の調査によると、仕事をしながらがん治療をする人は約36万5千人に上る。

 一方、仕事を辞めてしまう人も少なくない。国立がん研究センターなどの15~18年の調査では、「がんの疑い」の説明を受けた時点で33・3%が離職を検討し、5・7%は確定診断を受けるために専門病院を受診するまでに離職していた。理由は「周囲に迷惑をかけたくなかった」と、「体力的に続ける自信がなかった」が最も多かった。

 名古屋市の赤羽(あかはね)乳腺クリニック赤羽和久院長(48)は「がんと診断した医師が、『辞めなくていいんだよ』と患者に伝えるべきだ」と指摘する。赤羽さんは患者に専門病院を紹介する際、最初の受診時に、院内にある相談支援センターにも立ち寄るように助言しているという。センターでは、治療しながら働き続けるために、どんな制度が活用できるか相談できる。

 厚労省は16年、治療と仕事の…

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