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 最近、メディア関係者の間で話題になっている本がある。昨秋出版された「2050年のメディア」(文芸春秋)。旧来型の新聞メディアの読売新聞、デジタルシフトを強化している日本経済新聞、そしてネットメディアのヤフーを軸に、日本のメディア業界のデジタル化の軌跡を描いた。著者で文芸春秋の元編集者の下山進さんは、大学で本と同じ表題で講義を行い、若者とともにメディアの将来について議論している。拡大するネットメディアが業界をどう変えるのか。取材を続ける筆者も講義を受講してみることにした。

拡大する写真・図版学生の発表を受けて補足の説明をする下山進さん(中央)=2020年1月10日、東京都千代田区の上智大

 筆者は昨年11月のZホールディングス(旧ヤフー)とLINEの経営統合発表後、両社のニュース事業を取材した。統合のメディア業界への影響、ヤフーやLINEといったニュース配信プラットフォーム(基盤)が果たすべき役割とは――。下山さんに取材したところ、「よかったら講義で学生が発表するので見に来ませんか」と誘いを受けた。講義では新聞、出版、テレビなどの各業界の置かれた状況を下山さんが解説し、最後に学生がグループごとに調べたテーマで発表するという。学生たちは今のメディア環境に何を思うのだろうか。

 今回取材したのは、昨年10月から開かれている上智大での講義。1月10日と17日に、文学部新聞学科などの学生11人が2~3人ずつ五つのグループに分かれて発表した。

拡大する写真・図版「2050年のメディア」の著者、下山進さんは大学で現代のメディアを取り巻く状況について講義している=2020年1月17日、東京都千代田区の上智大

 文学部史学科4年の朴悠真さんと新聞学科3年の皆川明穂さんが選んだテーマは、LINEニュース。その理由は「現時点で未来メディアに最も近いと思ったから」だという。この「未来メディア」という表現は新鮮な印象を受けた。

LINEニュースができて「助かる」

 LINEニュースの特徴は、友人とメッセージをやりとりするSNSの中にニュースが混ざっていること、コメント欄を設けていないこと。そんな説明とともに、朴さんはこう話した。

 「私のように日本と韓国にルー…

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