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 大石田町発注の消防分署建築工事を巡る談合事件で、落札した山形市の建設会社「山形建設」側に工事の予定価格を事前に漏らした疑いがあるとして、県警が前副町長の横山利一被告(66)=加重収賄罪などで公判中=を官製談合防止法違反、公契約関係競売入札妨害の容疑で調べていることが6日、捜査関係者への取材でわかった。

 県警は5日、談合を主導したとして、山形建設専務の矢野尚規容疑者(62)と、建築営業部次長の安孫子秀和容疑者(47)を談合の疑いで逮捕。同日夜から約8時間半にわたって山形市内の山形建設本社を家宅捜索し、段ボール数十箱分の資料などを押収した。

 談合があったとされるのは、同町発注の「尾花沢市消防署大石田分署建築工事」。昨年6月の指名競争入札には指名業者9社のうち、山形建設を含む5社が応札。工事の予定価格2億6210万円に対し、山形建設が2億6千万円(落札率99・2%)で落札。ほかの4社はいずれも予定価格を上回る額で入札していた。大石田分署は建築中で3月下旬に完成予定。

 また事件を受け、大石田町の村岡藤弥町長は6日朝、町役場で報道陣の取材に応じて「民間同士の談合で、実態がまだわからない。捜査が進む中でどう対応していくか考えていきたい」と話した。山形建設側に予定価格が事前に漏れていたのではないかと問われると「それはないと思います」と否定した。(宮谷由枝、鷲田智憲)