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 タイから輸入が禁止されているソーセージを成田空港に持ち込んだとして、千葉県警は同国の自称寺院職員の男、アティット・セーソー容疑者(32)を家畜伝染病予防法と関税法違反容疑で逮捕し、6日、農林水産省動物検疫所成田支所、東京税関成田税関支署とともに発表した。

 発表によると、セーソー容疑者は昨年11月25日、タイから成田空港に到着した際、豚・鶏肉混合の市販のソーセージ52本計10・45キロをリュックサックに入れて違法に日本国内に持ち込んだ疑いがある。同容疑者は「知人に頼まれ、売るために持って来た」と話しているという。

 家畜伝染病予防法によって、日本にはほとんどの国から肉や肉製品を個人で持ち込むことはできない。アフリカ豚熱(ASF)の感染拡大などを受け、動検は昨年4月22日から全国の空港などで肉類の違法持ち込みへの対応を厳格化。違反者に刑事処罰の対象にする可能性を文書で警告するとともに、旅券情報などをデータベース化している。

 同容疑者は昨年11月10日にタイから中部空港に来日した際にも、ソーセージやミートボール計92・5キロを持ち込んで動検に摘発、警告されていた。動検成田支所は「短期間に再び違反し、悪質性が高く看過できない」として県警に通報。1月21日にタイから中部空港に来日したところを逮捕された。県警によると、同容疑者は2016年6月から昨年11月までの間に約70回来日していたという。

 同支所によると、対応の厳格化以降、各地の空港で違法に肉類を持ち込もうとして逮捕されたのは今回で8人目。成田空港では初。(福田祥史)