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 愛知県民は県内観光をあまりお勧めしない?――県が実施した世論調査結果でこんな実態が浮かび上がった。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3英傑ゆかりの地として、県は武将観光などに力を入れ、2020年に来県者数5千万人の目標を掲げるが、県民への浸透が課題となっている。

 県内に住む18歳以上の男女3千人を対象に昨年11月に郵送調査し、1442人(48・1%)から回答があった。

 「県民の観光意識」として、海外を含め県外の人に愛知への観光を勧めるかどうかを問うたところ、「大いに」と「まあまあ」を合わせ、「勧める」は48・5%だった。一方、「あまり」と「まったく」を合わせて「勧めない」との回答は49・7%で、「勧める」を上まわった。

 県が16年にまとめた「あいち観光戦略」では「『モノづくり県』としての歴史と実力を持つ本県では、県民自身が本県を観光県として認識しておらず、足元の魅力が見過ごされがち」と指摘。海外を含めた20年の来県者数を、14年の1・3倍にあたる5千万人とする目標を掲げたほか、「県民が感じる観光地としての魅力度」を20年に80%とするとしている。

 調査結果について、県観光振興課の担当者は「産業県の愛知は、観光頼りの面が少ないこともあり、観光への県民意識があまり強くない」と分析。「名古屋城や熱田神宮、香嵐渓だけでなく、犬山城や岡崎城など通好みの観光地も多いが、県民が観光に自信を持っていないのでは。周遊観光が楽しめる点を県民にアピールしていきたい」とする。(岩尾真宏)