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 病院勤務の医師らでつくる全国医師ユニオンが、大学病院で診療をしている大学院生や専門医を目指している医師、歯科医師らを中心にネット調査をしたところ、4人に1人が給与を支給されていなかったことがわかった。全国医師ユニオンと日本労働弁護団は6日、適切に処遇するよう各病院に周知し、労働基準監督署による実態調査を求める要請書を厚生労働省に提出した。

 昨年9月から11月末にかけ、20代~50代の医師と歯科医師の計41人の回答を得た。回答した人を年齢別にみると、30代が75・6%。20代が12・2%。大学での立場は大学院生が48・8%、専門医を目指す専攻医が9・8%だった。

 給与について最も多かったのは、「契約書がなく給与もない」で19・5%。「契約書に給与なしと記載」の7・3%をあわせると、およそ4人に1人が無給だった。「数万円の援助金のみ」も19・5%いた。

 大学を主たる職場にしている医師23人の労働時間を調べたところ、過労死ラインに匹敵する週60時間を超える人が26%いた。また、回答した93・1%は、別の病院などでアルバイトをしていた。

 調査に携わった日本労働弁護団常任幹事の棗(なつめ)一郎弁護士は「大学側が大学院生らを労働者として見ておらず、管理もしていない。その結果、長時間労働にもつながっている」と指摘する。(富田洸平)