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 「ウクライナ疑惑」をめぐる上院の弾劾(だんがい)裁判で「無罪」の判決となったトランプ米大統領は6日、ホワイトハウスで演説し、「完全勝利」を宣言した。民主党議員や造反した共和党議員を名指しで批判した。

 トランプ氏は、ホワイトハウスで共和党議員や支持者を前に原稿も見ずに1時間あまりしゃべり続けた。「これは祝いの場だ」と力を込め、自身を無罪に導いた共和党議員らの名前を1人ずつ呼び、「よくやった」「良い仕事をした」などと声をかけた。そのたびに参加者は立ち上がって拍手を送った。無罪を報じたワシントン・ポスト紙を掲げ、「これまでで唯一の良い見出しだ」と語る一幕もあった。

 1999年に弾劾裁判で、無罪判決を受けたクリントン大統領(当時)は、判決後、国民の前で「私の言動が、議会と国民に大きな負担を強いたことを、本当に申し訳なく思う」と神妙な面持ちで話した。しかし、トランプ氏はまったく違っていた。

 演説では多くの時間を使って「敵対者」を批判。トランプ氏は「ここ数年間、魔女狩りに遭ってきた」と断言。2016年大統領選のときから「いやらしい人間たちがひどいことをしてきたが、我々は勝利した」などと述べ、これまでの疑惑が全て「無罪」になったかのような主張を繰り広げた。

 弾劾調査を主導した民主党のペロシ下院議長を「ひどい人間」、12年大統領選の共和党候補者だったロムニー氏についても、「史上最悪の大統領選をした」などとののしった。(ワシントン=染田屋竜太)