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 携帯電話大手ソフトバンクの元社員が機密情報を不正に持ち出し、在日ロシア通商代表部の外交官に渡したとされる事件で、同社の宮内謙社長は7日、「大変ご心配をおかけした」と陳謝した。今後、社員教育の徹底や、社員の情報アクセスを監視するソフトを導入するなどして再発防止に努める考えを示した。

 宮内社長は、元社員が持ち出したのは基地局づくりの手順書だったと明らかにした。ただ、元社員は「通信の秘密、機密性の高いものにはタッチできなかった。そこはご安心いただきたい」と話した。

 一方、情報を持ち出した理由については「彼自身、まじめな人だが、ロシアの古典的なスパイ活動につい、はまってしまったということではないか」と推し量った。

 機密性の高い情報にアクセスする権限を段階的に制限し、後から検証できる現行の対策に加え、今後は社員が普段と違うインターネットサイトを見たり、データベースにアクセスしたりした場合には警告が出るようなソフトを導入する。また、セキュリティーやスパイ行為についての社員教育もするという。(井上亮)