拡大する写真・図版十三代目市川團十郎白猿と八代目市川新之助の襲名を発表した市川海老蔵さんと堀越勸玄さん=2020年2月7日午後1時19分、東京都千代田区、山本裕之撮影

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 東京・歌舞伎座で5~7月に開かれる十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行の披露狂言を7日、松竹が発表した。江戸歌舞伎随一の大名跡を十三代目として襲名する市川海老蔵さん(42)は、6、7月に八代目市川新之助初舞台として出演する長男の堀越勸玄さん(6)、松竹の安孫子正副社長と東京都内で会見し、近づく襲名への思いや襲名演目について語った。

 披露狂言は「勧進帳」の弁慶(5、6月)、「助六由縁(ゆかりの)江戸桜」の助六(5、7月)、「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎(6月)など、父の十二代目團十郎さんが1985年の襲名披露興行でもつとめた、市川家ゆかりの演目が並んだ。

 海老蔵さんは「市川家として歌舞伎十八番の『勧進帳』『助六由縁江戸桜』『暫』は外せない。また、7月は襲名興行では初めての3部制で、全部出なければいけないという中で、バランスも考えて協議し、こういう演目になった。最終的には自分がやりたかった形に近づき、感謝しています」と述べた。そのうえで、「一番やりたかったのは『勧進帳』と『助六』。父から教わった『勧進帳』『助六』『暫』『外郎売(ういろううり)』といった演目の中で、『外郎売』はせがれに渡すと。伝統文化をレガシーとして残していくという意味で、ひとりでやってもらおうというのもテーマかと思います」と続けた。勸玄さんは笑顔を浮かべつつ、「けっこう難しそうだと思います」と話した。

拡大する写真・図版十三代目市川團十郎白猿と八代目市川新之助の襲名を発表した市川海老蔵さん、堀越勸玄さん=2020年2月7日午後1時46分、東京都千代田区、山本裕之撮影

 襲名に向けた思いを改めて問われ、海老蔵さんは「去年の1月に襲名披露の発表をさせていただいてから、時が流れて少しずつ準備をしていきますと、自分が向き合う姿勢も変わってきている。それがいきなり芸が上がるとか、変わったみたいなことにはならないですが、そう思っていただけるよう努力はしているつもりです。『勧進帳』は七代目團十郎がつくった演目ですが、意外と難しい言葉も多い。現代の方々に理解できなくても、何か伝わる心、人を助ける姿や命がけで向き合う男の姿と、團十郎を襲名する私の姿が重なるようにできたらと思っています」と述べた。

 「暫」は2004年の海老蔵襲名でも演じ、そのときは父の指導を受けた。心境の変化を問われ、「ひと言でいえば心細い。いまは父親がいない。本来支えてくれるはずだった(妻の)麻央もいない。襲名というのは大きなことで、役者当人が頑張ってもどうにもならないことがたくさんあると痛感しています。父がいない、妻もいない中で子どもを襲名させ、自分自身も大きな名跡を相続するということで、色々なことを感じる。(海老蔵襲名のときのような)浮かれている感じはまったくなく、落ち着いたのかな。時と経験は人を変えてゆくのだと感じています」と話した。

 今回、代々受け継がれてきた團…

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