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 栃木県壬生町の独協医大病院で、CT検査で使われた造影剤によって、県内の男性(当時76)が重篤なアレルギー反応「アナフィラキシーショック」を起こして死亡する医療事故があったことがわかった。男性が造影剤にアレルギー反応があることは病院側も認識していたが、担当した医師が確認していなかった。CT検査そのものも不要だった。病院は遺族に謝罪し、事故調査の結果をホームページで7日公表した。

 病院によると、男性患者は2019年9月13日に入院し、肝細胞がんの手術を受けた。術後に胆汁が漏れる症状が出たため治療をしたが、当初予定されていた腹部のCT検査は治療が済んだため不要となったのに、医師や看護師の間で情報が共有されず、電子カルテにCT検査の予定が残されたままになっていた。

 男性は治療の直後に造影剤を用いたCT検査を受け、容体が急変。同年10月28日に多臓器不全で死亡した。男性に造影剤へのアレルギー反応があることは入院直前の8月に検査をした際、判明していたという。

 平田幸一院長は「取り返しのつかない重大な医療事故が発生し、心より深くおわびする」とのコメントを出した。