伊メディアによると、ミレッラ・フレーニさん(イタリアのソプラノ歌手)が、8日に同国北部モデナの自宅で死去、84歳。同じモデナ出身で「三大テノール」の一人、ルチアーノ・パバロッティ(1935~2007)と並ぶ世界的に著名なオペラ歌手として、ミラノ・スカラ座やニューヨークのメトロポリタン歌劇場などで活躍した。

 パバロッティとは幼なじみで、同い年の35年生まれ。10歳の時にラジオ局のコンクールで「蝶々夫人」を歌って優勝した。63年にカラヤンが指揮する「ラ・ボエーム」のミミ役を歌いスカラ座で成功を収めた。「ベルカント」と呼ばれるイタリアの伝統的な発声による、柔らかで澄んだ声と高い演技力が、聴衆を魅了した。日本にも「ボエーム」の公演やコンサートで訪れた。

 05年に舞台を引退後は、モデナのアカデミー(研修所)などで後進の指導に当たった。昨年に「健康上の理由」で中止すると発表し、自宅で療養していた。(ローマ=河原田慎一)