拡大する写真・図版義足や義手の人が集う陸上クラブに通い、走る練習をする勅使川原みなみさん。骨肉腫に罹患(りかん)した左足は温存して治療する選択肢もあったが迷わず切断した。「だって走りたいから」=2019年12月14日午後、東京都北区、池田良撮影

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 左足を切断するか、残すか――。東京都内に住む勅使川原(てしがわら)みなみさん(15)は中学2年になったばかりの春、病院の個室で医師からそんな選択肢を示された。引きずって歩くことになるかもしれないが、「温存」も可能だという。だが、不思議と迷いはなかった。「走りたいから、切ります」

 元々運動は苦手だった。でも、シュートを決める姿に憧れ、中学ではバスケットボール部へ。秋には公式戦に初出場し、ますます夢中になった。だが、その冬、靴ひもが結べないほど左足がむくんだ。練習を見学する日が続き、「骨が痛い」と家族に訴えた。成長痛を疑い、近所の病院でX線撮影すると、左足のすねの骨が黒く写った。精密検査で、骨のがんの一種「骨肉腫」と診断された。

 2018年夏、約5時間の手術…

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