拡大する写真・図版闘病時のリハビリ担当で、あこがれを抱いた理学療法士の桜田美里さん(右)と再会した三笠晴香さん。今はリハビリ職の資格を目的とする専門学校に通っている=2019年12月26日、山口県宇部市の山口大学医学部付属病院、池田良撮影

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 山口大学病院(山口県宇部市)のリハビリ室。患者たちが歩行器を使い、ゆっくり体を前へ繰り出す。2段の階段を上り下りし、治療箇所を曲げ伸ばししている。若い人からお年寄りまで皆、顔をゆがめながらも懸命に励んでいた。

 専門学生の三笠晴香さん(19)は退院後初めて、この部屋を訪れた。かつて同じようにもがいていた自分を思い起こしながら、リハビリの様子を見つめた。

 3年前、左足太ももの悪性腫瘍(しゅよう)の滑膜肉腫で抗がん剤治療と手術をした。術後、目が覚めると「足が棒のようだ」と感じた。意思が足に伝わらない――。「私、歩けなくなるの」。目の前が真っ暗になった。

 食欲は減り体重は5キロ落ちた。手入れが好きだった長い髪は、抗がん剤の副作用で日に日にくしに絡まるようになった。SNSに書き込まれる同級生らの「日常」がまぶしかった。治療の副作用で倦怠(けんたい)感が襲い、次第に電話に触れることもなくなった。病室のベッドで考えることは病の恐怖ややるせなさ。「なんでこんな目に」。すべてから逃れたかった。

 そんな心身の疲れを忘れさせて…

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