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 ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人虐殺)を象徴するアウシュビッツ強制収容所が解放され、今年1月27日で75年が経ちました。同収容所ではユダヤ人らがガス室へ送られたり、銃殺されたりするなどして、約110万人が亡くなりました。イスラエルのホロコースト記念館、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡地、ドイツ・ベルリンの連邦議会でそれぞれ開かれた追悼行事には、加害者側のドイツのシュタインマイヤー大統領が参加し、節目の年の言葉に注目が集まりました。各地の演説で共通していたのは、「ドイツは歴史から学んだと言えたらよかったが」という発言でした。この言葉にはどんなメッセージが込められているのでしょうか。ドイツ近現代史に詳しい石田勇治・東京大学大学院教授に解説してもらいました。

 ――アウシュビッツ強制収容所解放の関連行事で、シュタインマイヤー大統領は2度、演説しました。1回目はイスラエルのホロコースト記念館、2回目はドイツ連邦議会でした。いずれの演説でも「人類史上最悪の犯罪は我が国の人々によって行われた」などと明確にドイツの加害者としての責任を認める内容でした。

 誰が見ても誤解の余地がない形で、ドイツとドイツ人の歴史的な罪と責任を認めました。その上で、和解の手を差し伸べた、被害者側のイスラエルに深い謝意を表明しました。世界中のメディアが注目する記念式典で、現在のドイツが自国の負の歴史とどう向き合い、イスラエルとどんな関係を築こうとしているのか明確に示す必要があったのだと思います。

 ――大統領が自国の罪と責任をこれほどはっきり口にするのは見慣れない姿だと感じました。

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