宮城)財政非常事態宣言の涌谷町、将来見通し「要注意」

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角津栄一
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 財政が危機的状態にあるとして、昨年1月に「財政非常事態宣言」を出した宮城県涌谷町は1月下旬、東北財務局が作った財政状況の将来見通しを公表した。財政再建を進めても資金繰りの苦しい状態が続く「要注意」という結果が出た。

 財政見通しは、町職員向けの研修会で報告された。財務局の担当者が「利益が出ていても、資金繰りが悪くて借金を返せなければ、民間企業なら『黒字倒産』に陥る。涌谷町の2018年度決算では8500万円の利益が出ているが資金繰りは悪く、注意が必要だ」と指摘した。

 財務省は自治体向けに融資をしており、返済能力に着目した指標で各自治体の財政を分析している。分析によると、涌谷町の財政は、人口と産業構造が似ている自治体(類似団体)と比べて下位にある。17年度決算で比べると、収入面では、地方税の住民1人当たり収入額が類似団体で平均12万3千円なのに対し、涌谷町は9万1千円で、31団体中27位だ。

 支出面では、病院事業を支え…

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