農家側の訴えを退けた一審判決を覆し、逆転勝訴に導いた「川辺川利水訴訟」の弁護団長を務めた弁護士の板井優(いたい・まさる)さんが、11日、腎不全のため死去した。70歳だった。

 通夜は12日午後7時、葬儀は13日午後7時、いずれも熊本市中央区本荘6の2の23の合掌殿島田斎場で。喪主は妻八重子さん。自宅は熊本市東区江津2の32の22。

 完成すれば九州最大級となる川辺川ダム(熊本県)を水源にする農林水産省の土地改良事業の是非が争われた川辺川利水訴訟で、農家側の弁護団長として2003年、農家側の訴えを退けた一審の地裁判決を覆す逆転勝訴判決を勝ち取った。その後、ダム計画は熊本県知事が「白紙撤回」を表明し、事業休止につながった。

 水俣病国家賠償訴訟やハンセン病国家賠償訴訟、原爆症認定集団訴訟にも携わったほか、「原発なくそう!九州玄海・川内訴訟弁護団」の共同代表も務めていた。