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 新型コロナウイルス感染の疑いで日本政府などから入港を拒否されたクルーズ船ウエステルダム号が11日、タイ政府からも入港を拒否された。

 日本政府によると、ウエステルダム号には乗員乗客約2300人が乗っており、うち5人が日本人という。

 ウエステルダム号の運航会社は10日、公式ホームページでタイ中部のレムチャバン港で13日に乗客を降ろす意向を表明。乗客はバンコクに移動して帰国の途に就くとの見通しを示した。

 しかし、タイのプラユット首相は11日、記者団に「船から要望があれば燃料の提供などはできるが、下船は許可できない」との考えを示した。

 ウエステルダム号に夫妻で乗船しているカナダ在住のスティーブン・ハンセンさんによると、船内では全乗客に体温検査が実施されたが、新型肺炎が疑われる事例は見つかっていないとの説明を受けているという。そのため現在も、マスクの着用は求められず、船内の移動は自由だという。

 ハンセンさんはメールでの取材に「次に船がどこに向かうのかは全く分からず、乗客の不安はいよいよ日ごとに高まっている。一体いつになったら帰れるのか」と答えた。(乗京真知=バンコク、軽部理人)