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 中国国家衛生健康委員会は12日、新型コロナウイルスへの感染による中国本土の死者が前日の集計から97人増え、1113人に達したと発表した。新たな死者は最初の発生地の武漢市がある湖北省が94人、河南、湖南両省と重慶市がそれぞれ1人。累計感染者は2015人増えて、4万4653人になった。前日からの新規の感染者数は2日連続で減少している。

 政府の専門家グループを率いる鍾南山医師は11日、ロイター通信の取材に、ウイルスの流行は「今月の半ばか下旬に恐らくピークを迎える可能性がある」とし、「4月ごろに終息すると望んでいる」と述べた。

 10日にほとんどの地方が企業の通勤や工場の操業を解禁したが、企業や地方政府が感染拡大を恐れて再開に慎重なうえ、操業を支える労働者が春節を過ごした郷里から勤務地に戻れておらず順調に進んでいない。

 中国工業情報化省は11日、新型肺炎の拡大が経済に与えるマイナス要素を懸念。「徐々に工業・通信業の生産を回復させることは重要で差し迫った任務になっている」と強調した。経済官庁の国家発展改革委員会も同日、地方政府が企業に不必要に大量の書類の記入を求めるなどして、再開を遅らせないよう求めた。(北京=福田直之)