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 子どもや高齢者など歩行者が巻き込まれる交通事故が後を絶たない。政府や自治体は交通ルールの徹底を呼びかけるが、限界もある。事故をなくすために本当に必要なものは何なのか。

信濃教育会会長・後藤正幸さん、筑波大学大学院教授・谷口綾子さん、京都大学こころの未来研究センター教授・広井良典さんの3人に聞きました。

道譲る運転者は、かつて譲られた子ども 後藤正幸さん

 車を運転していて、信号がない横断歩道を渡ろうとしている人がいたら、停車しますか?

 交通ルールでは歩行者を優先するのが「正解」ですが、実際には、あまり守られていないようです。昨年の日本自動車連盟(JAF)の調査によれば、実際に停止した車は全国平均で17・1%にとどまりました。

 そんななか、長野県は68・6%と47都道府県のうち断トツの1位でした。JAFは2016年から調査を行っていますが、長野は毎年トップです。実際に街を歩けば、こうした場面をよく見かけます。むしろ私には他県では止まらないことの方が驚きです。

 長野の運転手が横断歩道で停車する理由として、よく挙げられるのが、「道を渡った人が運転手に対してお辞儀をするから」というものです。

 私が思うに、この習慣は、県内の小中学校で100年以上前から綿々と続く「全人教育」の影響が大きいのです。知識や技能だけでなく、心や人格を育てることを目指す取り組みで、特にあいさつと清掃を重視しています。

 長野は、明治時代から学校の整…

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