拡大する写真・図版「千鳥温泉」では、1967年に描かれた富士山のタイル絵がそのまま残っている=2020年1月23日、大阪市此花区

【動画】まだまだ健在! 大阪の風呂屋文化=中村俊介撮影
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 どの街角にもあった銭湯が姿を消している。全国浴場組合の加盟数は昨春時点で2204軒と、ピークだった1968年の8分の1に減った。家に浴室が普及し、生活に必要な施設という役割が薄れたことに加え、経営者の高齢化と後継者不足が追い打ちをかけている。

 一方、「一人暮らしの人も増える中、地域のコミュニケーションの場として再評価されつつある」と話すのは、銭湯研究家で日本銭湯文化協会理事の町田忍さん。銭湯になじみが薄い若い世代にも足を運んでもらおうと、脱衣所でコンサートを開くなど知恵を絞る施設も多いという。「一度入れば、その魅力にとりつかれる人は少なくない。銭湯は体の汚れを落とすのは半分。残り半分は浮世の垢(あか)を落とす場なんです」

拡大する写真・図版グラフ

 廃業の危機に陥った銭湯の経営を、若い世代が引き継ぐケースも少しずつ増えている。銭湯通いが好きだった大阪市此花区の桂秀明さん(53)は3年前、近所の「千鳥温泉」が後継者を探していると知り、勤めていた旅行会社を辞めて後を継いだ。駄菓子が当たる子ども向けの無料くじで集客し、近所の若者らに入浴代を無料にするかわりに風呂掃除をしてもらうなど工夫を重ね、会社員時代と変わらない収入を確保している。「休みは週1日だけだが、人が多い大都市ならまだ経営のやりようはある」と話す。

 新たな客層として外国人を呼び…

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