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 藻の一種に含まれる油脂やごみなどを原料とする「バイオジェット燃料」を、航空機燃料に導入する動きが進みつつある。地球温暖化を防ぐため、世界が二酸化炭素(CO2)削減に取り組むなか、大量のCO2を排出する航空業界も対応を迫られている。日本で普及するには安定供給とコスト削減がカギになる。

拡大する写真・図版離陸前の全日空のボーイング787型機=2018年2月、伊丹空港

 横浜市鶴見区にある、微細藻類のミドリムシを原料に使った健康食品などで知られるユーグレナ(東京都)が運営するバイオ燃料製造プラント。ここでミドリムシからとれる油脂や廃食油を原料に、航空機やバスなどで使える燃料をつくる実証試験が進められている。

拡大する写真・図版ユーグレナのバイオ燃料製造実証プラント=横浜市鶴見区

 植物のように光合成によって栄養分を体内にためるミドリムシは、周囲に酸素がないと細胞内に油脂を蓄積する性質がある。この油脂を燃料の原料として活用する。

 2018年秋に竣工(しゅんこう)したプラントは敷地面積約7800平方メートル、年間125キロリットルの燃料の製造能力がある。1月、このプラントの技術が、燃料を民間航空機に導入するのに必要な国際規格を満たすと認められた。同社は今春の初出荷を目指す。

拡大する写真・図版離陸するボーイング787型機=2018年2月、伊丹空港

 ネックは製造コストだ。

実証プラントを製造工場としても…

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