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 米紙ワシントン・ポスト(WP)は11日、米中央情報局(CIA)や独連邦情報局(BND)が、日本など世界120カ国以上に暗号化装置を販売してきたスイスの会社を秘密裏に所有し、各国の外交公電を解読するなどして大量の秘密情報を収集してきたと報じた。スイス当局は同日、同社と両情報機関の関係などについて調査を始めたことを明らかにした。

 WPと独公共放送ZDFが独自に入手した文書などによると、この会社は「クリプトAG」。1950年代から00年代まで、イランや、核保有国のインドとパキスタン、中南米の軍事政権のほか、日本も含む120カ国以上に暗号化装置を販売してきた。冷戦期に米国と敵対したソ連や中国は顧客に含まれていない。

 一方、70年代からはCIAとBNDのほか、米国家安全保障局(NSA)が、同社の採用から販売戦略までのほぼ全般を管理し、同社の技術を使って各国の秘密の通信内容を解読していた。同社の暗号化装置は、各国政府の外交公電や通信の約4割で使われていた時期もあったという。79年の在テヘラン米大使館人質事件の際のイランの宗教指導者や、82年のフォークランド紛争のアルゼンチン軍の監視などに役立てられたという。

 BNDは90年代前半、情報収…

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