拡大する写真・図版米ロサンゼルスのアカデミー賞授賞式の会場前。オスカー像の数々が参加者を出迎えた=2016年2月、藤えりか撮影

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 韓国映画「パラサイト」が英語以外で初めて作品賞を受賞するなど、多様性を求める世界の映画人を沸かせた今年の米アカデミー賞。だが、賞を主宰する米映画芸術科学アカデミーには重い「宿題」が突きつけられた。授賞式のテレビ視聴者数が過去最低を記録したのだ。視聴者はなぜ減っているのか。アカデミーは今後どうしていくのか。

 米調査会社ニールセンによると、米ABCが中継した授賞式の全米視聴者数は約2360万人で、前年から20%も減った。1974年に調査を始めて以来、最低だという。過去最多の視聴者数を記録したのは、米映画「タイタニック」が作品賞など史上最多タイの11冠に輝いた98年の約5525万人。今やその半分以下だ。

拡大する写真・図版ロサンゼルスで9日、アカデミー賞の脚本賞を獲得し、観客に向けて手を上げるポン・ジュノ監督=AP

大スター不在

 ロサンゼルス映画批評家協会のクラウディア・プイグ会長は「テレビ離れが進む中、授賞式を最初から最後まで見るよりも、ユーチューブやソーシャルメディアでハイライトを見るにとどまる人が増えている」と話す。そのうえ、賞にノミネートされづらいアメコミ大作や「スター・ウォーズ」シリーズなどを好む観客と、ノミネートされることの多い中小規模の作品を見る観客との二極化も進み、前者の授賞式離れも著しくなっているという。

 大スター不在の流れも、視聴率低迷の背景にあるようだ。これまでは「人気の著名人をプレゼンターに加えることで視聴率を上げようとしてきた」(映画評論家エマニュエル・レビー氏)が、人々の興味や関心が多様化し、誰もが知るような世界的なスターは現れにくくなった。

 それにしても、ここまでの視聴者数の落ち込みはアカデミーにとっては誤算だろう。

 授賞式は例年2月下旬~3月上…

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