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 南阿蘇鉄道(本社・熊本県高森町)は12日、高森高校3年生を招待した卒業列車を運行した。生徒は沿線の風景を眺めたり、友達と語り合ったりして高校最後の思い出を作った。

 卒業列車は同鉄道が毎年運行しており、今年で11回目。2016年4月の熊本地震の前は高森―立野を往復し、地震後も部分運行区間の高森―中松間で続けている。熊本地震の翌年に入学した今の3年生は、鉄道での通学の経験はない。今年は39人の生徒が乗車。振る舞われたぜんざいを食べながら、クイズなどを楽しんだ。

 出発前に後藤優々美さん(18)が生徒を代表して「全線復旧に向けていろいろな取り組みをしている南鉄は今までも、これからも私たちの支えです」とあいさつした。高森町の実家の畜産業を継ぐため、春から県立農業大学校に進学する岡本裕斗さん(18)は「地元に戻り、全線復旧した南鉄を見るのが楽しみ。今日はいい思い出になるよう、皆で楽しみたい」と話していた。(後藤たづ子)