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 浜松市天竜区水窪町の西浦地区で、旧暦1月18日にあたる11日夜から12日朝にかけて、伝統芸能「西浦の田楽」があった。起源は奈良時代の719年と伝えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。「能衆」と呼ばれる世襲の人が、夜通し披露した。

 山から月が出た午後9時、たいまつがたかれ、「庭ならし」と呼ばれる演目で始まった。農作業の様子に関係した能や舞、問答で会場の笑いを誘う演目が続いた。午前4時ごろには、会場の観音堂の照明が消された幻想的な雰囲気の中で、面をつけた人とたいまつを持った人が「仏の舞」を披露した。朝日がのぼると、終わりの儀式となる「しずめ」が行われ、午前7時40分に終わった。(長谷川智)