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 学校法人明浄学院(大阪府熊取町)の元理事長らが法人の資金を流用したとされる事件で、大阪地検特捜部は12日、元理事長の大橋美枝子被告(61)=21億円の業務上横領罪で起訴=ら2人が1億円を着服したとする業務上横領容疑について、不起訴処分(嫌疑不十分)にしたと発表した。

 特捜部によると、大橋被告と元理事の男性(37)は2018年4月20日、大学の総務や経理などを請け負う会社の口座に法人資金1億円を移した後に引き出し、横領したとする業務上横領容疑で告発されていた。法人によると、大橋被告は昨年6月、1億円を無断で仮想通貨(暗号資産)に投資し、大きな損失を出したとして引責辞任している。

 特捜部は不起訴処分の理由について「起訴するに足るだけの十分な証拠を収集することができなかった」とした。

 特捜部は昨年末、大橋被告や地場不動産大手プレサンスコーポレーション(大阪市)の前社長ら6人を、法人が明浄学院高校(同)の土地の半分を売却する際の手付金21億円を着服したとする業務上横領罪で起訴。1億円について捜査を続けていた。(多鹿ちなみ、細見卓司)