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 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(83)は12日、ミサなどの儀式を行う司祭に既婚者もなれるようにする提言について、事実上認めない判断をした。カトリック教会は約900年続く伝統として、司祭以上の階級の聖職者を独身の男性に限っている。この伝統を重んじる保守派に配慮したとみられる。

 既婚者の司祭を認める提言は、司祭のなり手不足が深刻な南米アマゾン地域から要望が出ていた。昨年10月に開かれた司教会議は、同地域の事情を考慮して認めるよう教皇に求める提言を採択していた。

 教皇は、同性愛者や離婚した信者の受け入れに寛容な姿勢を見せ、「改革派」とされる。今回の提言についても、現状をふまえた教会改革の方向性と合うとして、昨年中に認める意向を示していた。だが、今月12日に教皇が発表した同会議についての公式文書では提言について言及せず、事実上認めなかった。(ローマ=河原田慎一)