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 フィリピン政府が「訪問米軍に関する地位協定」(VFA)を破棄すると米側に通知した問題で、トランプ米大統領は12日、ホワイトハウスで記者団に、「私は全く気にしない。我々は多くのお金を節約できる」と語った。

 VFAが破棄された場合、フィリピンとの演習や地域を巡回する米軍の活動に支障が出て、南シナ海での軍事拠点化を進める中国を牽制(けんせい)する米側の戦略が狂うことが懸念されている。エスパー米国防長官は11日、「間違った方向だ」と懸念を示していた。

 しかし、トランプ氏はこの日、「私の考えはほかの人たちと違う」と強調し、フィリピンのドゥテルテ大統領との関係も良好であるとも言及した。トランプ氏の発言は、フィリピンとの演習がなくなれば、その分米軍の支出が減ることを歓迎したものとみられる。

 フィリピンのロレンザーナ国防相は13日、声明を発表。通知から180日以内はVFAの効力が残ることから、その間は予定されていた米軍との演習を実施するが、失効すれば演習をやめるとした。(ワシントン=園田耕司、バンコク=貝瀬秋彦)