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 アカデミー賞の発表を受け、海外の映画に関心を高めた方も多いかもしれません。良質な作品が日本の劇場で見られるようになるのも、目利きの方々による買い付けがあればこそ。どんな人たちがどんな熱意と工夫で日本に届けてくれているのでしょうか。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞、アカデミー国際映画賞にもノミネートされた28日公開のフランス映画「レ・ミゼラブル」を配給する東北新社に、買い付けの舞台裏を聞きました。(藤えりか

拡大する写真・図版2019年5月に開かれたカンヌ国際映画祭の初日の様子。世界中の映画会社や関係者が、新作の買い付けなどのためにも集まる=東北新社の新井正晃・劇場配給チーム長撮影

満員の観客釘付け 「絶対買うべき」

 昨年5月半ば、南仏で開かれたカンヌ国際映画祭。東北新社の執行役員で合弁会社「WTFC」社長兼最高経営責任者(CEO)の吉田大二さん(48)は、コンペに出品されたフランス映画「レ・ミゼラブル」の初上映会場に滑り込んだ。

 本業は主に広告で、世界三大映画祭に足を踏み入れるのは初めて。「映画人が映画、広告人が広告だけを見ていては立ちゆかない」との問題意識から同社が進める異職種研修の一環だ。

拡大する写真・図版映画「レ・ミゼラブルより (C)SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

 吉田さんはどんな作品かよく知らないまま見始めたが、「どんどん引き込まれていきましたね」。舞台はユーゴーの同名小説に出てくる、移民や低所得者層が多いパリ郊外モンフェルメイユ。多人種・多民族化するフランス社会の闇をあぶり出す筋書きに、「どんどん悪くなる今の世界の社会課題が凝縮されている」と感じた。満席の他の観客も釘付けだったという。

 その夜、映画部門の同僚に言って回った。「絶対、買った方がいい」

拡大する写真・図版映画「レ・ミゼラブルより (C)SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

 カンヌでの翌朝の社内会議でも…

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