拡大する写真・図版排ガス成分を調べるセンサーの開発現場で、後輩に助言する生駒信和さん(左)。60歳超でも賃金が下がらず、「第一線で働き続けている自覚がある」と話す=名古屋市瑞穂区

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 60歳を超えても昔と変わらずお金を稼げる人は多くない。サラリーマンならなおさらだろう。ところが、「65歳まで賃金が下がらない」制度を3年前に始めた東証1部企業がある。産業用セラミックス大手の日本ガイシ(名古屋市)だ。「人生100年時代」といわれるなかで、シニアの働き方は今春闘やいまの通常国会でも焦点の一つ。「待遇改善」の理由を探った。

 「第一線で働いている自覚がある。夢は、定年までに新製品を出すことです」

 企業ロゴの「NGK」が胸に入った作業着姿で話す生駒信和さん(62)は、60歳超でも賃金の下がらない新制度1期生の1人だ。

 自動車の排ガス成分を検知するセンサー開発の第一人者。朝7時過ぎに開発拠点のある本社に出勤し、週5日、各日8時間働く。働き方は59歳のときと同じで残業もある。入社2年目の大島正己さん(26)は「わからないことをいつも教えてもらっている。もし職場にいなかったら、困ります」。

拡大する写真・図版60歳超でも賃金が下がらない日本ガイシの賃金カーブのイメージ

 新しい人事制度は、2017年春に始まった。もともとは60歳を超えると1年更新の再雇用になり、賃金は半分ほどに落ちていた。新制度は定年を60歳から65歳に引き上げ、それまでもらっていた賃金水準を維持しながら働き続けられるようにした。

半分に下がっていた賃金

 なぜ見直しをしたのか。人事部長を兼ねる山田忠明・常務執行役員は「厳しいことを言えば、60前と同様に仕事をしてほしいというメッセージ」と話す。

 日本ガイシは、今年で創業10…

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