拡大する写真・図版中皮腫患者が作詞した曲を熱唱する田中奏実さん(右から2人目)や向笠マサヒロさん(同4人目)ら=2019年12月8日午後5時14分、静岡市、伊藤繭莉撮影

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 「死にたい」。何度そう思っただろうか。主にアスベスト(石綿)が原因で発症するがん「中皮腫」を発症した女性が、患者たちとの出会いを通じて生きる喜びを知った。女性は、日常で感じる生と死、出会った患者への感謝を歌詞につづった。石綿健康被害で父親を失ったミュージシャンがメロディーをつけ、女性の曲を演奏している。

 田中奏実(かなみ)さん(30)=札幌市=は18歳のとき、胸膜中皮腫と診断された。治療しなければ「余命は2年」と言われた。

 中皮腫は石綿に曝露(ばくろ)してから発症まで20~50年かかると言われる。幼いころに行ったデパートの駐車場で吹き付け石綿が使われていたことを後に知ったが、原因は不明だ。

 診断されたとき、死よりも治療…

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