拡大する写真・図版閉店セールの売り場に立つ、ほの国百貨店の林恭吾社長=愛知県豊橋市

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 3月15日の閉店まであと1カ月となった愛知県豊橋市の「ほの国百貨店」。前身を含めて半世紀近く、閉店の危機に何度も直面しながら地元密着の営業を続けてきた「街の顔」が姿を消す。入社以来、40年以上店を支えてきた百貨店マンはいま、何を思うのか。

 閉店セールが中盤にさしかかった今月上旬、1階入り口近くの売り場に社長の林恭吾(きょうご)さん(62)の姿があった。両手を前で組み、店を出る客に「ありがとうございました」とあいさつを続ける。笑うと目がなくなる、人懐っこい笑顔が印象的だ。閉店を発表した昨年11月から、営業中は1時間おきに売り場を回り、来店客にあいさつするのが日課だ。

拡大する写真・図版閉店セールの売り場で客と話す、ほの国百貨店の林恭吾社長(左)=愛知県豊橋市

 店から徒歩10分の地元で生まれ育った。父が亡くなったため、家族を支えようと大学を中退し、1978年に前身の豊橋丸栄に入社。当時の百貨店業界は右肩上がりで「自分の工夫で客が増えるのが楽しかった」。催事担当として休みも関係なく全国を飛び回った。

 意識したのは「地元に愛される店にすること」。音楽が好きで、地元豊橋のミュージシャンを誘い、店内でライブを企画。毎回大勢の地元客が集まった。

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 店は何度も経営危機に直面して…

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