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 日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の新規制基準に基づく審査で、原電が調査資料の記述を書き換えていたことを受けて、原子力規制委員会は14日、原電にこの資料の「原本」を提出するよう求めた。審査の前提となる資料の信頼性に疑いが生じたとして、異例の対応に踏み込んだ。

 問題の資料は、原子炉建屋直下の断層が活断層かどうか判断するのに必要な敷地内のボーリング調査の結果。科学的な「生データ」にあたる地層の観察記録の記述を無断で上書きしていたことを、7日の審査で規制委に指摘された。

 原電は14日の審査会合で、この記述が書き換えてはいけないものだという認識はなかったと説明し、「生データを意図をもって変更したことはない」などと釈明。だが、規制委は「書き換えは考えられない。説明を聞くだけ無駄だった」などと一蹴した。

 規制委は書き換えの実態を明らかにするため、原電に、地質調査会社から受け取ったおおもとの資料の提出を要求。これまでの審査で示した観察記録で他にも書き換えがなかったかや、なぜ記述が変遷したかについても報告するよう求めた。(福地慶太郎